引っ越しは新生活へのワクワクと期待に満ちていますよね。でも、荷造りや手続きなど、やるべきことが山積みであれもこれもとバタバタしがち。そんな中で、ついつい見落としてしまうのがガスボンベの取り扱いです。
・LPガス(プロパンガス)のボンベってどうするの?
・キャンプで使ってるカセットボンベ、そのまま運んでいいのかな?
…といった疑問、実は多くの方が抱えています。
この記事ではLPガス(プロパンガス)のボンベをどうすればいいのか、そしてキャンプなどでよく使うカセットボンベやOD缶をどう運んで、どう処分すれば安全なのかを解説します。
引っ越し時のガスボンベの見落としがちなポイント

引っ越し準備は家具の移動や電気・水道の手続きなど、目に見える大きな作業に目が行きがちです。しかし、ガスボンベのように普段は意識しないけれど、取り扱いを間違えると大変危険なものもあります。特にガスボンベはその特性上、安全への配慮が欠かせません。適切な方法を知らずに運んだり処分したりすると、思わぬ事故につながる可能性もゼロではありません。
引っ越し準備でガスボンベの処理は後回しになりがち?
引っ越しが決まると、やらなければならないことが次から次へと出てきますよ。電気・水道・インターネットの解約・契約、転居届、荷造り、不用品処分……。たくさんあるタスクの中で、ガスボンベのように「あれ?これどうするんだっけ?」と後回しになりやすいものもです。特に、普段意識して使うことの少ないLPガスボンベなどは、直前でいいかと思いがちですが、実は早めの対応が必要なんです。小さなカスの容器であっても、その取り扱いには十分な注意が必要です。
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LPガス(プロパンガス)のガスボンベを引っ越しする際の注意点
ご自宅がLPガス(プロパンガス)を使用している場合、引っ越し時のガスボンベの扱いは都市ガスとは全く異なります。LPガスボンベは個人の所有物ではなく、ガス会社の所有物です。そのため、自分で勝手に動かしたり、運んだりすることは絶対にできません。必ず専門の業者に依頼する必要があります。安全に関わることなので、ここが一番重要なポイントになります。新居でLPガスを使用する場合も、事前にしっかり手続きを進める必要があります。
LPガスボンベは自分で運べない!専門業者への連絡が必須
LPガスのボンベは、法律によって専門の資格を持った人が扱うことになっています。そのため、引っ越し業者に頼んだとしても、彼らがLPガスボンベを運ぶことはできませんし、もちろんご自身で運ぶこともできません。不適切な方法で運搬中に事故が起きてしまったら大変です。安全第一で、必ずお住まいの地域でLPガスを供給しているガス会社に連絡を取りましょう。
引っ越しが決まったら、荷造りよりも先にガス会社への連絡を!遅くとも、引っ越しの1~2週間前には連絡するようにしましょう。ガス会社は閉栓作業のスケジュールを組む必要がありますし、特に引っ越しシーズンは混み合います。連絡が遅れると希望日に対応してもらえない可能性もあるので、早め早めのアクションが肝心です。
連絡後、ガス会社の作業員がご自宅に伺い、ガスの閉栓とボンベの撤去作業を行います。この作業には立ち会いが必要な場合が多いので、スケジュールを調整しておきましょう。作業自体は通常30分程度で終わることがほとんどです。費用については、閉栓作業自体は無料のことが多いですが、契約内容や状況によっては費用が発生する場合もあるので、連絡時に確認しておくと安心です。
新居での開栓・設置手続き
新居でもLPガスを使用する場合、引っ越し先での手続きも必要です。新しい場所でのガス使用開始は、やはり専門業者による作業が必須となります。
新居が決まったら、その地域のLPガス会社を調べて契約しましょう。引っ越し先の不動産会社や大家さんが指定している場合もあります。こちらも引っ越し日の1~2週間前には連絡し、開栓作業の予約をしておくことをおすすめします。契約時には料金プランや支払い方法なども確認しておきましょう。
引っ越し当日、または入居後に、新しいガス会社の作業員が来てガスの開栓と器具の設置・点検を行います。この作業にも立ち会いが必須で、ガスの安全な使用方法についての説明も受けます。疑問点があれば遠慮なく質問し、安全にガスを使える状態になっているか、ご自身の目でしっかり確認することが大切です。
【ポイント】
LPガスボンベは自分で運べない!これを忘れずに早めにガス会社へ連絡することが最も重要です。
カセットボンベ・OD缶(アウトドア用ガスボンベ)の引っ越し
キャンプやバーベキュー、卓上コンロなどで使うカセットボンベやOD缶は、LPガスボンベとは違って、自分で運ぶことが可能です。しかし、自分で運べるからといって、適当に扱っていいわけではありません。むしろ、普段使い慣れているからこそ、油断せずに安全対策をしっかり行うことが大切です。特に、引っ越しといういつもと違う状況では、思わぬ事故につながる可能性もあります。
カセットボンベ・OD缶は自分で運搬可能?
カセットボンベやOD缶は、少量であれば自家用車などで運搬することが可能です。ただし、あくまで少量というのがポイント。大量に持ち運ぶ場合は、運送業者に確認が必要になることもあります。
数本程度のカセットボンベやOD缶であれば、自家用車で運んでも問題ありません。ただし、危険物を運んでいるという意識を常に持ち、細心の注意を払うことが重要です。万が一の事故を防ぐためにも、後述する安全対策をしっかりと守りましょう。
使うかもしれないからと何十本もストックしている場合や、業務用などで大量のカセットボンベを運ぶ必要がある場合は、自家用車での運搬は避けた方が賢明です。運送業者によっては引火性のある高圧ガスが含まれるため運搬を拒否されたり、特別な手続きが必要になったりするケースもありますので事前に確認をしてください。
運搬時の安全対策
自家用車でカセットボンベやOD缶を運ぶ際は、以下のポイントを必ず守ってください。
- 高温になる場所は避ける(直射日光、車内放置厳禁)
夏場の閉め切った車内は、あっという間に高温になります。ボンベが破裂する危険性があるので、決して車内に放置したり、直射日光の当たる場所に置いたりしないでください。できるだけ涼しい場所を選んで運搬しましょう。 - 衝撃を与えないようしっかり固定
車が揺れてボンベ同士がぶつかったり、荷物の中で転がったりすると、衝撃でガス漏れや破損の原因になることがあります。段ボール箱に入れるなどして、中で動かないようにしっかり固定しましょう。 - キャップをしっかり閉める・袋に入れるなどの漏れ対策
もしものガス漏れに備えて、未使用品であってもキャップがしっかり閉まっているか確認し、念のためビニール袋に入れるなどして対策しておくと安心です。
未使用・使いかけ・期限切れのカセットボンベ・OD缶の処分方法
引っ越しを機に、使いかけや未使用だけど古くなったカセットボンベなどを処分したい方もいるでしょう。適切に処分しないと、ゴミ収集車での火災など重大な事故につながることがあります。
カセットボンベやOD缶の処分方法は、お住まいの市区町村によってルールが異なります。「不燃ごみ」「危険ごみ」「資源ごみ」など、分類が様々なので、必ず自治体のホームページやゴミ出しパンフレットで確認してください。これが最も重要なステップです。
多くの自治体では、中身を使い切ってから捨てるよう指示しています。ガス抜きをする際は、必ず火の気のない風通しの良い屋外で行いましょう。屋内でやると、ガスが充満して引火する危険があります。
- ボンベの先端をコンクリートなどの硬い地面に押し付けガスを完全に抜き切ります。
- シューという音が聞こえなくなっても念のためさらに数分間放置して残ガスを排出させます。
市販のガス抜き器を使うとより安全に、素早くガス抜きができます。
以前は穴を開けてガスを完全に抜くという方法が推奨されていましたが、最近では穴を開けるのはかえって危険とされている自治体が増えています。穴を開ける際に火花が散ったり、残ガスが急に噴出して引火したりするリスクがあるからです。そのため、穴を開けずに中身を使い切り、ガス抜きだけをして捨てるのが主流になりつつあります。この点もお住まいの自治体のルールを確認してください。
引っ越し時のガスボンベ全般に共通する安全対策
LPガスボンベであれ、カセットボンベやOD缶であれ、ガスが封入されている容器を移動させる際には、共通して守るべき安全対策があります。これらの対策は、万が一の事故を防ぎ、皆さんが安心して引っ越しを完了させるために非常に重要です。たとえ少量であっても、まさかという事態は起こり得るもの。備えあれば憂いなしですね。
運搬中は火気厳禁、換気を徹底
ガスボンベを運搬している間は、絶対に火気厳禁です。タバコはもちろんのこと、火を使う調理器具や電気のスイッチなども注意が必要です。万が一ガスが漏れていた場合、小さな火花でも引火する恐れがあります。また、車で運ぶ際は窓を少し開けるなどして、常に換気を心がけましょう。密閉された空間でガスが滞留するのを防ぐことが大切です。
万が一のガス漏れに備える
もし運搬中にガス特有の臭いがしたり、「シュー」という音が聞こえたりしたら、ガス漏れの可能性があります。その際は、すぐに窓を開けて換気し、ボンベを安全な屋外に移動させましょう。そして、火の気がある場所から遠ざけ、すぐに専門業者や購入元に連絡して指示を仰いでください。慌てずに、落ち着いて対処することが重要です。
LPガスは早めの連絡、カセットボンベは安全運搬・適切な処分がカギ
LPガス(プロパンガス)のボンベは、自分で動かせないという特性があるため、引っ越しが決まったらすぐにガス会社へ連絡することが最も重要です。一方、カセットボンベやOD缶は自家用車での運搬が可能ですが、「高温を避ける」「衝撃を与えない」「換気を徹底する」といった安全対策を怠らないでください。そして、処分する際は必ず自治体のルールを確認し、安全なガス抜きを行うことを忘れないでください。
安心・安全な新生活のために
ガスボンベの適切な取り扱いは、ご自身の安全はもちろん、ご家族や周囲の方々の安全を守るためにも非常に大切なことです。引っ越し準備は何かとバタバタするものですが、一呼吸置いて、この記事で紹介したポイントをもう一度確認してみてください。計画的に準備を進めることで、引っ越し当日の混乱も防げますし、何よりも安心して新しい生活を始めることができます。
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まとめ
引っ越しは、単に荷物を移動させるだけでなく、新たな生活を安全に、そして快適にスタートするための大切な準備期間です。特にガスボンベのように、普段あまり意識しないけれど、その取り扱いを間違えると大きな危険を伴うものについては、事前の計画と正しい知識が不可欠。この記事で得た情報を活用して、ガスボンベに関する不安を解消し、スムーズで安全な引っ越しを実現してくださいね。準備をしっかり行えば、きっと新生活もより一層輝かしいものになるはずです。

