「おしゃれな髪色に挑戦したいけど、頭皮がデリケートだから不安…」とか、「ヘアカラー中に頭皮がピリピリした経験があるけれど、あれって普通のことなのかな?」と感じたことはありませんか?
ヘアカラーって、新しい自分に出会える素敵な方法の一つですよね。でも、頭皮のトラブルが心配でなかなか一歩を踏み出せない方もいらっしゃるかもしれません。あるいは、カラー中に感じるあの嫌なヒリヒリ感を、仕方がないものだと我慢してしまっている方もいるのではないでしょうか。
もしあなたがヘアカラーの最中や後に頭皮のヒリヒリを感じているなら、それは体からの大切なサインです。決して無理をしてそのまま放置してはいけません。そのままにしておくと、症状が悪化してしまう可能性もあるんです。
この記事では、現役ママ美容師である私が、日々のサロンワークで得た知識と経験をもとに、ヘアカラーで頭皮がヒリヒリする原因を優しく解説します。そして、万が一ヒリヒリしてしまった時の正しい対処法、さらには事前にできる効果的な予防策まで、丁寧に、分かりやすくお伝えしていきます。
初めてヘアカラーに挑戦する方はもちろん、過去に頭皮のトラブルを経験したことがある方も、ぜひ最後まで読んで、頭皮に優しく、安心してヘアカラーを楽しむための知識を身につけてくださいね!
この記事でわかること
- ヘアカラーで頭皮がヒリヒリするのは絶対に我慢すべきではない理由
- なぜ?ヘアカラーで頭皮がヒリヒリしてしまう二つの主な原因
- 困ったときの強い味方!ヘアカラー中・後のヒリヒリに対する正しい対処法
- トラブル知らずの髪へ!ヘアカラーによる頭皮トラブルを防ぐための事前対策
- まとめ|頭皮を大切にしながら、これからもおしゃれなヘアカラーを楽しみましょう!
ヘアカラーで頭皮がヒリヒリ!絶対に我慢しないで!

まず、一番大切なことをお伝えします。もしヘアカラー中に頭皮がヒリヒリと感じたら、絶対に、絶対に我慢しないでください!
頭皮がヒリヒリするという感覚は、あなたの頭皮が「ちょっと待って!」とSOSを出しているサインです。すでに何らかの炎症が始まっている可能性が高いと考えられます。この状態を無視してカラーを続けてしまうと、炎症がさらに悪化し、かゆみや赤み、ひどい場合には腫れといった、より深刻なトラブルを引き起こしてしまうことがあるのです。
ヘアカラーが原因で頭皮がヒリヒリする場合、主に次の二つのケースが考えられます。
- アレルギー性皮膚炎: カラー剤に含まれる特定の成分に対して、あなたの体が過剰に反応してしまい、炎症を起こしてしまう状態です。まるで、体に合わない食べ物を食べた時にじんましんが出るのに似ています。
- 刺激性接触皮膚炎: カラー剤に含まれている、少し刺激の強い成分が、直接あなたの頭皮に触れることで、一時的に炎症を起こしてしまう状態です。例えるなら、アルコール消毒液が傷口にしみるような感覚に近いかもしれません。
どちらのケースも、我慢してしまうと症状が悪化する可能性があります。そのため、「少しだけだから…」と安易に考えず、早めに対処することがとても大切なのです。
なぜ?ヘアカラーで頭皮がヒリヒリする主な原因

ヘアカラーによって頭皮がヒリヒリする主な原因は、「アレルギー性皮膚炎」と「刺激性接触皮膚炎」の二つに分けられます。ここでは、それぞれの原因と、現れやすい症状の特徴をさらに詳しく見ていきましょう。
要注意!アレルギー性皮膚炎の原因と症状
アレルギー性皮膚炎は、特定の成分に対して体がアレルギー反応を起こすことで発生します。ヘアカラーの場合、特に注意が必要なのが「ジアミン」という種類の酸化染料です。このジアミンは、多くの白髪染めやおしゃれ染めに使われており、髪の毛をしっかりと染め上げ、色持ちを良くするために欠かせない成分の一つとされています。
しかし、残念ながら、このジアミンに対してアレルギーを持っている方が一定数いらっしゃいます。そして、花粉症のように、最初は全く問題がなくても、何度も繰り返しジアミンに触れるうちに、ある日突然アレルギー反応が出てしまうこともあるため、決して油断はできません。
アレルギー性皮膚炎の主な症状
- 我慢できないほどの強いかゆみ
- 赤み
- 小さなブツブツとしたかぶれ
- 頭皮だけでなく、まぶたや顔全体にまで広がる腫れ
アレルギー性皮膚炎の厄介な点は、カラーリングをしている最中には特に何も感じなくても、数時間後、あるいは24時間から48時間後といった時間差で症状が現れることがあることです。症状のピークは一般的に48時間後と言われていますので、カラーをした後に少しでも普段と違うと感じたら、注意深く様子を見る必要があります。
もし一度ジアミンアレルギーを発症してしまうと、残念ながら、今後ジアミンを含むカラー剤の使用は基本的に難しくなります。その場合は、ジアミンを含まないヘナカラーや、髪の表面を染めるカラートリートメント、酸性カラーであるヘアマニキュアなどの、ジアミンを含まない альтернативные варианты を検討する必要があります。美容師さんとよく相談して、自分に合った方法を見つけることが大切です。
一時的な刺激?刺激性接触皮膚炎の原因と症状 – その違いを理解する
一方、刺激性接触皮膚炎は、カラー剤に含まれる刺激の強い成分が、直接頭皮に触れることで起こります。おしゃれ染めや白髪染めには、髪のメラニン色素を分解して明るくしたり、染料をしっかりと発色させたりするために、1剤(アルカリ剤)と2剤(過酸化水素など)という二つの薬剤が混ぜて使われます。これらの薬剤は、髪の毛を染めるためには必要なものですが、デリケートな頭皮にとっては刺激となる場合があるのです。
刺激性接触皮膚炎の主な症状
- 頭皮がスーッとするようなまたはピリピリとした軽い痛み
- 熱を持ったような感覚
- 軽いかゆみ
- チクチクとしたり焼けるような痛み
刺激性接触皮膚炎の場合、アレルギー性皮膚炎とは異なり、すぐにカラー剤を洗い流せば、症状が比較的早く落ち着くことが多いです。しかし、ヒリヒリするのを我慢してカラーを続けてしまうと、炎症が悪化し、頭皮の皮膚が剥がれたり、ただれてしまうこともあります。
私自身の経験談ですが、以前、奇抜なヘアカラーに挑戦するために、かなり強力なブリーチ剤を使用した際、頭皮がまるで火傷したように焼け付くような痛みを経験しました。その時、無理に我慢してしまったことを本当に後悔しています。
刺激を感じやすい頭皮の状態
以下のような状態の時は、特に頭皮が刺激を感じやすくなっています。
- 慢性的な寝不足や仕事などでひどく疲れている
- もともと頭皮が乾燥しやすい
- 女性ホルモンのバランスが不安定な時期(生理中や妊娠中など)
- アトピー性皮膚炎を持っている
- 頭皮にニキビや小さな傷などの炎症がある
私たちの体調や頭皮の状態は、毎日少しずつ変化します。「前回は大丈夫だったから、今回もきっと大丈夫」とは限りません。その時の自分の体の声にしっかりと耳を傾けながら、無理のない範囲でヘアカラーを楽しむように心がけましょう。
どうすればいい?ヘアカラー中・後のヒリヒリに対する正しい対処法

もしヘアカラーの最中や、カラーが終わった後に頭皮のヒリヒリを感じてしまったら、どのように対処するのが正しいのでしょうか?ここでは、状況別に具体的な対処法を詳しく解説します。
美容室でカラー中にヒリヒリしたら – 迷わずすぐに伝えましょう
美容室でヘアカラー中に頭皮がピリピリしたり、今まで感じたことのないような違和感を覚えたら、どんなに些細なことでも、すぐに担当の美容師さんに伝えてください。遠慮は全く必要ありません!
「もしかしたら私の気のせいかもしれない…」とか、「せっかく丁寧に染めてもらっているのに、途中で止めてしまうのは申し訳ない…」と、ためらってしまう気持ちも理解できます。しかし、ここで我慢してしまうと、症状がどんどん悪化してしまう可能性があります。プロである美容師さんは、頭皮トラブルに関する専門的な知識を持っていますので、あなたの状態に合わせて適切な対応をしてくれます。
多くの美容室では、カラーの放置時間中に「もし、しみるような感じや、かゆみなどがありましたら、遠慮なくおっしゃってくださいね」と声をかけてくれるはずです。しかし、もし何も聞かれなくても、少しでも不快感を感じたら、我慢せずにすぐに伝えることが大切です。
美容室での一般的な対応
- すぐにカラー剤を洗い流してくれる
- 頭皮の炎症を鎮静させるための 専門的な薬剤を塗布してくれる
- 今後のカラーリングについてあなたの頭皮の状態に合わせた方法を一緒に相談してくれる(例えば、より低刺激のカラー剤への変更など)
セルフカラー中にヒリヒリしたら
もしご自身でヘアカラーをしている最中に頭皮がヒリヒリと感じたら、自己判断は非常に危険です。すぐにカラー剤の使用を中止し、流水でしっかりと洗い流してください。
洗い残しがないように丁寧に、優しく洗い流した後、冷たい水で頭皮を冷やしたり、刺激の少ない保湿ローションやオイルなどで頭皮を優しく保湿するのも良いでしょう。
もし、洗い流してもヒリヒリとした症状が改善しない場合や、赤みや腫れがひどい場合は、迷わずに皮膚科を受診することをおすすめします。専門医による適切な診断と治療を受けることが、症状の悪化を防ぐために最も重要です。
美容室でのヒリヒリ体験談
私が働いている美容室でも、時々、ヘアカラー中に頭皮のヒリヒリを訴えるお客様がいらっしゃいます。そのような場合、私たち美容師は、まずお客様の状況を詳しくお伺いし、すぐにカラー剤を洗い流すことを最優先に考えます。
「せっかくカラーに来たのに、途中でやめることになるなんて…」というお客様の残念な気持ちも十分に理解できます。しかし、無理にカラーを続けることのリスクを丁寧に、分かりやすくご説明し、お客様の頭皮の安全を第一に考えた対応をさせていただきます。
カラー剤を洗い流した後は、お客様の頭皮の状態に合わせて、炎症を鎮静する効果のあるローションを使用したり、冷やしたりするなどの応急処置を行います。そして、今後のカラーリングについて、アレルギーの可能性も考慮しながら、より低刺激のカラー剤を選んだり、頭皮に優しい施術方法をご提案するようにしています。
また、お客様がご帰宅された後に症状が悪化していないかを確認するために、後日お電話をさせていただいたり、次にご来店いただいた際に、改めて頭皮の状態を丁寧にチェックするなど、アフターフォローも徹底しています。私たち美容師にとって、お客様に安心してヘアカラーを楽しんでいただくことが何よりも大切です。そのため、どんな小さなことでも気軽に相談できるような、信頼関係を築くことを常に心がけています。
事前にできる!ヘアカラーによる頭皮トラブルを防ぐための賢い対策

ヘアカラーによる頭皮トラブルを未然に防ぐために、私たちにできることはいくつかあります。これらの対策をしっかりと行うことで、完全にトラブルを防ぐことは難しい場合もありますが、リスクを大幅に減らすことができます。
美容室での賢い対策
- 施術前に頭皮保護オイルを塗ってもらう: 頭皮に油分の膜を作ることで、カラー剤が直接頭皮に触れるのを防ぎ、刺激を和らげる効果が期待できます。特に頭皮が敏感な方は、施術前に美容師さんに相談してみましょう。
- 根元を少し空けてカラーを塗布してもらう: カラー剤を髪の根元ギリギリではなく、数ミリ程度空けて塗布してもらうことで、薬剤が直接頭皮に触れるのを避け、炎症のリスクを減らすことができます。
- 低刺激のカラー剤を使用してもらう: 最近では、オーガニック成分を配合したカラー剤や、ジアミンを含まないカラー剤など、様々な種類の低刺激カラー剤が登場しています。過去にヘアカラーでトラブルがあった方は、予約時やカウンセリングの際に、必ず美容師さんに相談して、頭皮に優しいカラー剤を選んでもらいましょう。
- パッチテストをお願いする: 過去にヘアカラーでアレルギー反応が出たことがある方や、初めてヘアカラーをする方で、特に肌が弱いなど心配な場合は、施術前に必ずパッチテストをしてもらうことを強くおすすめします。パッチテストとは、少量のカラー剤を腕の内側などの目立たない場所に塗り、48時間ほど様子を見て、かゆみやかぶれなどのアレルギー反応が出ないかを確認する方法です。
自宅でできる賢い対策
- 美容室に行く前にシャンプーをしない: シャンプーをすると、頭皮に必要な皮脂が洗い流されてしまい、カラーリング中に頭皮が乾燥しやすくなります。カラーリング当日はシャンプーを控え、頭皮の естественный барьер(自然な保護機能)を守るようにしましょう。
- 体調の良い時にカラーをする: 寝不足が続いていたり、体調が優れない時は、肌が普段よりも敏感になっていることがあります。体調の良い時にカラーをするように心がけましょう。
- 過去のトラブルを美容師さんに正直に伝える: 過去にヘアカラーでアレルギー反応や炎症を起こしたことがある場合は、必ず担当の美容師さんに伝えましょう。あなたの頭皮の状態を正確に把握してもらうことで、より適切なカラー剤の選択や施術方法を検討してもらうことができます。
セルフカラーをする際の注意点
市販のヘアカラー剤は、誰でも比較的簡単に染められるように、美容室で使用するカラー剤に比べて、刺激の強い薬剤が配合されていることが多い傾向があります。大切な頭皮への負担を考えると、できる限り美容室でプロの美容師による施術を受けるのが最も安心でおすすめです。
もし、どうしてもご自身でセルフカラーをする場合は、以下の点に細心の注意を払いましょう。
- 必ずパッチテストを行う: 使用するカラー剤の取扱説明書をよく読み、その指示に従って、必ず事前にパッチテストを行いましょう。
- 放置時間を厳守する: カラー剤を長く放置しすぎると、頭皮への刺激が強くなる可能性があります。取扱説明書に記載されている放置時間を必ず守りましょう。
- 頭皮に直接薬剤をつけないように丁寧に塗布する: 付属のブラシなどを使い、できるだけカラー剤が頭皮に直接つかないように、髪の毛だけに丁寧に塗布するように心がけましょう。
- 換気の良い場所で行う: カラー剤の成分には、刺激性のガスが発生するものもあります。必ず窓を開けるなどして、換気の良い場所で行いましょう。
- 少しでも異常を感じたらすぐに洗い流す: カラー中に少しでもヒリヒリとしたり、今まで感じたことのないような違和感を感じたら、すぐに使用を中止し、洗い流しましょう。
まとめ
今回の記事では、ヘアカラーで頭皮がヒリヒリしてしまう原因から、万が一ヒリヒリしてしまった時の対処法、そして事前にできる予防策について、詳しく解説してきました。
この記事の重要なポイント
- ヘアカラー中に頭皮がヒリヒリしたら、それは危険信号!絶対に我慢しないでください。
- 主な原因は、アレルギー性皮膚炎(特定の成分へのアレルギー反応)と刺激性接触皮膚炎(薬剤による一時的な刺激)の二つです。
- ヒリヒリと感じたら、すぐに美容師さんに伝えるか、自分でカラー剤を洗い流すことが大切です。
- 施術前の頭皮保護や低刺激カラーの選択、パッチテストなど、事前の対策で頭皮トラブルのリスクを減らすことができます。
- 大切な頭皮への負担を考えると、できるだけ美容室でプロの施術を受けるのが安心でおすすめです。
近年、「スキニフィケーション」という言葉が美容業界で注目を集めています。これは、顔の皮膚と同じように、髪の毛や頭皮も丁寧にケアすることで、本来の美しさを引き出すという考え方です。おしゃれなヘアカラーを楽しむためには、その土台となる頭皮の健康が何よりも不可欠です。
今回の記事が、あなたのヘアカラーライフをより安心で楽しいものにするための一助となれば幸いです。頭皮を大切にしながら、これからも思い通りのヘアカラーを安心して楽しんでくださいね!


