国民的イタリアンレストラン「サイゼリヤ」の聖地ともいうべき1号店が、惜しまれつつもその歴史を閉じることになった。
周辺の再開発事業に伴い、3年後の取り壊しが決まり多くのファンから惜しむ声が上がっています。
創業者の正垣泰彦会長から経営理念を学んだ地元有志によって、当時のままの姿で保存されてきた1号店。
その閉店は、単なる一店舗の消滅にとどまらず、サイゼリヤというブランドが歩んできた歴史の一つの章が閉じられることを意味する。
ファンにとっては、かけがえのない思い出の場所の消失は痛手かもしれませんが、サイゼリヤの歴史を振り返り、これからの未来を見据える良い機会でもあるのかもしれません。
懐かしの1号店に込められた、サイゼリヤの軌跡

その後、2000年に一度閉店しましたが、地元有志が当時のままを保存し、サイゼリヤの歴史を伝える教育記念館として活用してきました。
その1号店が、3年後に取り壊しとなるというニュースに接し、私も大きな寂しさを感じずにはいられません。

サイゼリヤの1号店が当時のままの姿で保存された記念館が、本八幡駅近くの商店街にあります。1967年に創業されたサイゼリヤの歴史を感じられる貴重な場所で、内観や当時のメニュー表などが展示されており、熱心なファンなら楽しめる体験ができます。ただし、通常は日曜日のみの開館で、見学希望者は事前に問い合わせる必要があります。本八幡に住む人には、サイゼリヤの原点を知る絶好の機会となるでしょう。
・住所〒272-0021 千葉県市川市八幡2-6-5
・電話番号043-222-1031(千葉中小企業家同友会)
・開館日時完全予約制。原則日曜日のみの開館/電話で事前に要予約。
・入館料無料
・アクセス:JR本八幡駅北口より徒歩3分
私自身も、1977年に当時の嫁さんに連れられて初めてサイゼリヤ1号店を訪れた記憶があります。
当時は3店舗しかなかったサイゼリヤでしたが、そこでいただいたピラフや肉サラダの美味しさに驚かされ、以後、家族で頻繁に足を運ぶ店となりました。
子どもができてからも、子どもと一緒に訪れるなど、まさにファミリーにとっても大切な場所だったのですね。
今回の取り壊しは、単なる1店舗の閉鎖ではなく、サイゼリヤの歴史そのものの終わりを意味しているかのようです。
創業者自身が、「発展していく会社は1号店なんて残っているわけない」…と語っているように、確かに成長するためには新しいものへ移り変わっていくのは必然なのかもしれませんが、それでも、多くのファンにとっては寂しい限りですね。
「必要ない」と語った創業者に込められた思い
サイゼリヤ1号店の保存をめぐっては、創業者の正垣会長と地元有志の間で意見の相違があったようです。
正垣会長は、「どんどん発展していく会社は1号店なんて残っているわけない」…と、1号店の保存に反対していたのに対し、地元有志は「何とか残したい」と強く望んでいたのだとか。
確かに、時代とともに形を変えていく企業にとって、過去の1号店を固執して保存し続けることは、必ずしも望ましくはないかもしれません。
新しい需要に合わせて常に進化していくことが、企業の成長につながるのは間違いありません。
サイゼリヤのファンにとって、この1号店は単なる建物ではなく、ブランドの原点であり、思い出の場所なのですね。
先ほど述べたように、私自身も1977年にこの1号店で初めてサイゼリヤを体験し、以来愛し続けてきた思い入れが強いです。
ですので、正垣会長の「必要ない」という考え方には、一理あるものの、一方でファンの視点を無視しているとも感じられます。
企業理念はいくら大切でも、それを支え続けてくれたファンの気持ちも軽んじてはいけません。
記念館の消失から見えてくる、サイゼリヤの成長と時代の移り変わり
サイゼリヤ1号店が取り壊しとなれば、ファンの憩いの場所が消えてしまうのは寂しいことに違いありません。
そこには私たちの思い出が詰まっているわけですから。
しかし、一方で、この取り壊しは、サイゼリヤの歴史と成長の軌跡を象徴するものでもあるように感じます。
当時のサイゼリヤは3店舗しかありませんでしたが、今では国内外で1500店舗を超える大企業に成長を遂げています。
それは、正垣会長が「次々と店舗を増やしていった」というエピソードからも伺えますね。
つまり、1号店の取り壊しは、サイゼリヤの企業としての発展と同時に、その背景にある時代の変遷も象徴しているのだと言えるでしょう。
かつて個人経営だった店舗が、国内外に広がるチェーン店へと姿を変えていったのは、消費者のニーズにも合わせて進化してきたからに他なりません。
そう考えると、サイゼリヤのファンとしては、1号店の消失を残念に思いつつも、企業の成長と時代の流れを尊重する必要があるのかもしれません。
ただ、地元有志が記念館として保存し続けてきたことを考えると、完全に1号店の痕跡を消し去るのはもったいない気もします。
まとめ
サイゼリヤ1号店の取り壊しは、多くの人に様々な感情を抱かせる出来事です。
そこに寄り添うファンの思い出の間で、微妙なバランスを保つ難しさを物語っているようです。
サイゼリヤの歴史と、これからの発展を見守りながら、私たちもまた、変化の時代を生き抜いていかなければなりません。

