長寿番組『ぐるナイ』の看板企画「ゴチになります!」が、今年も生放送で視聴者を引きつけたものの、その長尺構成に対する批判が沸き起こっています。
クビ発表をめぐる演出やCMの多用に対し、ネット上では「寝落ちした」「無駄が多い」といった声が飛び交い、番組自体のあり方が問われる事態となっています。
この記事では、番組が抱える課題と、それが象徴するテレビ界の現状について考察します。
- 『ぐるナイ ゴチ』は今年も長時間放送でクビ発表を引き延ばし、不満の声が多数上がった。
- 視聴者からは番組構成の冗長さや感情移入の薄さに批判が集中した。
- 番組へのタイムパフォーマンス(タイパ)に敏感な現代視聴者のニーズとの乖離が顕著になっている。
引き延ばされるクビ発表の”不快感”
『ぐるナイ ゴチ』は視聴者を引きつける演出としてクビ発表を「じらし」によって盛り上げる手法を長年取り続けています。
しかし、この手法に対し視聴者からは「さっさと結果を言え」という不満の声が多く上がっています。
放送当日のSNSでも、「仮定の話を延々と繰り返す羽鳥アナのまとめは不要」という声が見受けられました。
コメントに寄せられた、
「出演者がじわじわ待たなきゃいけないプレッシャーと戦っているところを視聴者に見せたいのかもしれないが、感情移入するには長すぎる」
…という指摘が本質を突いているようです。
私自身も過去にこの番組を視聴した際、結果発表までの長さに「一体何時間かけるつもりなんだ」と苛立った経験があります。
その日、疲れた仕事終わりに録画で見たのですが、進行の遅さに眠気が勝り、結局翌日に早送りで見直した記憶がありますね。
このように、視聴者は番組のテンポの悪さに対して不満を持ちながらも、興味が勝つ場合にのみ視聴を続けるのが現状ではないでしょうか。
引き延ばし手法は、番組制作側の視聴率重視の姿勢が生む構造的な問題とも言えます。
ただし、それが一部の視聴者には「テレビ離れの原因」とまで言われてしまう現状では、もはや改善が求められる段階に来ていると言えるのではないでしょうか。
振り返り映像と余興の賛否
『ぐるナイ』特番の特徴として、長時間の中で過去の振り返り映像や特別企画を挟む構成が挙げられます。
今回もコスプレ歌合戦などが行われたことで、視聴者の一部には「面白かった」という評価もありましたが、「ゴチの部分だけ見たい」と感じる人にとっては無駄な時間と感じられたようです。
コメントの中には、「録画して余計な部分を飛ばして視聴すれば、ゴチ部分だけで40分程度に収まった」という実践例が挙げられています。
私自身、余興や振り返り企画が挟まると集中力が途切れてしまうタイプの視聴者です。
録画をしないまま見た際には、気を抜いてスマートフォンを触ったり別の作業を始めたりしてしまうことも少なくありません。
特に、仕事と家事の合間にテレビを視聴する忙しい30代—50代の男性視聴者にとっては、こうした余計な部分がネックになることが多いのではないでしょうか。
一方で、特番として多様な内容を盛り込む意図も理解はできます。
しかし、振り返り映像や余興に時間を割きすぎることで、肝心の「ゴチ」の魅力が薄まってしまうのではないかという懸念も残ります。
視聴者が求めているのは、凝縮されたコンテンツとスピーディな進行ではないでしょうか。
テレビ界の”タイパ”適応遅れ
現代の視聴者は、短い時間で効率的に楽しめる動画コンテンツに慣れています。
『ぐるナイ ゴチ』の4時間半という放送時間は、もはやそのニーズに逆行しているように思えます。
コメントの中でも、
「タイパに敏感な視聴者が増えた今、テレビは対応しきれていない」
…という声がありましたが、これはテレビ業界全体に当てはまる課題と言えます。
私の周囲でも、仕事と家庭の両立に追われる友人たちが「テレビを見る時間がない」と嘆く姿をよく目にします。
その中で効率的に情報を得たり、娯楽を楽しんだりできるYouTubeやSNS動画が支持されるのは必然と言えるでしょう。
長時間放送の価値を見直し、より視聴者のライフスタイルに寄り添った構成が求められます。
例えば、ネット配信限定で短縮版を提供したり、クビ発表のコーナーを単体で切り出したりするなどの柔軟な施策が考えられますね。
このような新しいアプローチが、テレビ番組の可能性を広げるカギとなるのではないでしょうか。
まとめ
『ぐるナイ ゴチ』のクビ発表の長時間化と、それに伴う視聴者の不満は、テレビ業界の構造的な課題を象徴しています。
視聴者の時間価値を尊重し、効率的で満足感の高い番組作りが求められる時代になっているのです。

