むじなそばは蕎麦屋のメニューに時折登場しますが、きつねうどんやたぬきそばと比べると、その存在はあまり知られていませんね。私自身も頻繁に食べるわけではありません・・・。
このむじなそばがどこで生まれ、なぜその名前がつけられたのか、興味が湧いたので調査を行いました。
この記事では、あまり知られていないが美味しさは折り紙つきのむじなそばについて詳しく解説します。
その歴史や名前の由来、そして美味しい食べ方まで、むじなそばについて知りたい方は必見です。
むじなそば松月庵が発祥店と言われる理由は?
松月庵がむじなそばの発祥店とされる理由は、残念ながら不明確で具体的な証拠や記録が乏しいのが現状です。
しかし、むじなそばの発祥店とのうわさを聞きつけ新聞社の記者が取材に来たこともあったそうですが、記事を見つけることは出来ませんでした。
この松月庵さんですが現在、都内では26店舗か存在してます。
#松月庵 #千石 #そば
— ぶたまるまる (@butamarumaru1) January 16, 2023
一昨年大腸内視鏡検査の後にうどん食べて以来の千石松月庵🚶むじなそば600円。ちなみに最安はかけそば450円。個人店にしては安い❗️
そばが見えない量の白い狸と黒い狐の化かし合い🎌狸の油と狐の甘さをもってしても辛口なつゆの主張には勝てず😁雨降る寒い日は熱々が一番ね♨️ pic.twitter.com/UlV8wpgT9w
むじなそばも提供されていることから、のれん分けであったり、親族の方の経営なのかは関係は不明ですが、むじなそば発祥店と同じ店舗名が存在するのは良かったと個人的には思います。
むじなそばは、東京都葛飾区立石にあった松月庵さんが発祥とされています。しかし残念ながら、このお店は2017年3月に閉店しています。
むじなそばは、そのユニークな名前と美味しさから徐々に人々に知られるようになりました。特に東京下町では昔から親しまれてきました。
浅草の奥というか南千住の奥というか おばたでむじなそば480円 うつくしい pic.twitter.com/wZssLXTsb5
— てっし (@asakusa810) October 12, 2023
江戸時代の東京では、蕎麦屋が多くありました。その蕎麦屋では、天かすを乗せたそばが好まれていました。その中で、油揚げも一緒に乗せたそばが誕生したのが、むじなそばの始まりと言われています。
発祥の場所やお店に関しては、明確な記録が残っていないので、様々な説があります。
でも、江戸時代の東京で、天かすと油揚げを乗せたそばが出来たことは、間違いなさそうですね。
記事のポイント
1️⃣ むじなそば松月庵が発祥店と言われる理由は?
2️⃣ むじなそばの名前の由来
3️⃣ むじなそばの楽しみ方
4️⃣ むじなそばおすすめ店舗情報
5️⃣むじなそば総括
むじなそばの名前の由来
むじなという言葉は定義が曖昧でした。一般的にはアナグマを指すそうですが、地域によっては、たぬきもむじなと呼ばれることがあります。
”同じ穴のムジナ”は、たぬきの巣穴をアナグマも共有することから、見かけは違っても実は仲間であることを例える言葉です。
なるほど納得できます・・・
松月庵さんでは、きつね(油揚げ)とたぬき(揚げ玉)をトッピングしたものを、同じ穴のムジナということわざから、むじなそばと名付けました。
油揚げ=「きつね」にちなんで、甘辛く味付けされた油揚げを乗せたうどんをきつねうどんと言います。
一方、たぬきそばの名前の由来は、天ぷらの具を抜いたもの(具抜き)から来ているという説(東日本)が有名です。
しかし、大阪では油揚げを乗せたそばもたぬきと呼ばれることがあるそうです。
さらに京都では刻んだ油揚げにくずあんをかけたうどんもたぬきと言われるそうです。
このように知名度はきつね>たぬき>むじなの順番ではないかと思います。
大阪や京都のたぬき事情からも、むじなは東日本(関東)発祥で広まったと考えられます。
むじなそばの楽しみ方

むじなそばは、甘辛い油揚げとカリカリの天かすがハーモニーを奏でる一品で、そのオリジナルな組み合わせがそばの風味を際立たせます。
特に、油揚げと天かすのコラボレーションが生む味わいは他のそば料理とは別格です。
また、そのボリューム感も魅力的で、普通のそば屋さんの1.5倍の量が提供されることから、満足感のある一品となっています。
さらに、むじな そばは各地で独自に発展してきたので、青森県や長野県など、地域によって味付けや盛り付けも違ってきます。

むじなそばは、その名前の由来である「むじな」という言葉からも分かる通り、きつねそばとたぬきそばの特徴を合わせた一品です。
楽しみ方としては、何よりもその美味しさを味わうことが最高です。
きつねそばの甘さとたぬきそばのカリカリ感が同時に楽しめるのが特徴で、その二重の美味しさが魅力です。
また、具材の量や種類を変えてアレンジするのもおすすめです。
例えば、きゅうりや長ネギ、わかめをトッピングすれば、さらに食感や風味が豊かになります。
さらに、むじなそばはそのユニークな名前から、食事の場での会話にも役立ちます。
その名前の由来や、地域による違いなどを話しながら、一緒に食事を楽しむことができます。
以上のように、むじなそばはその美味しさだけでなく、その名前の由来や地域性、話題作りとしての楽しみ方など、多面的に楽しむことができる一品です。
ぜひ、その魅力を体験してみてください。
むじなそばおすすめ店舗情報

東京でおいしいむじなそばを食べられるおすすめのお店をご紹介します。
これらのお店は、食べログで高評価を得ており、むじなそばだけでなく、他のメニューも絶品です。
各お店には、他では味わえないオリジナルのむじなそばがあります。
さらに、一部のお店では、地元の食材を使った多彩なメニューも楽しめます。
東京に行く機会があれば、ぜひ一度、これらのお店でむじなそばを試してみてください。

住所: 〒103-0023 東京都中央区日本橋本町1丁目1−7 本町山崎ビル 1F
営業時間:7:30~20:00
定休日:土曜日、日曜日
電話: 03-3241-0884
備考:カウンター12席
【アクセス】
・東京メトロ銀座線 三越前駅(A1出口)徒歩2分
・東京メトロ半蔵門線 三越前駅(B4またはB6出口)徒歩2分
・JR総武本線 新日本橋駅 徒歩5分
・東京メトロ東西線 日本橋駅 徒歩5分

住所: 〒103-0011 東京都中央区日本橋大伝馬町3−7
営業時間:11:00~14:00
定休日:日曜、祝日
電話: 03-3666-4623
備考:
【アクセス】
・東京メトロ日比谷線小伝馬町駅3番口 徒歩1分 小伝馬町駅から98m

住所: 〒111-0032 東京都台東区浅草2丁目13−4
営業時間:7:30~20:00
定休日:土曜日、日曜日
電話:03-3843-5255
備考:テーブル20席のみ
【アクセス】
・浅草駅(つくばEXP)から160m

住所: 〒123-0851 東京都足立区梅田7丁目10−7
営業時間:11:00~20:00
定休日:なし
電話: 03-3889-0391
備考:個室あり
【アクセス】
・東京メトロ銀座線 三越前駅(A1出口)徒歩2分

住所:〒130-0026 東京都墨田区両国4丁目34−1 渡引ビル
営業時間:7:30~20:00
定休日:土曜日、日曜日
電話: 03-5624-6040
備考:カウンター5席、テーブル4卓(2人×4)
【アクセス】
・都営地下鉄大江戸線【両国駅】徒歩3分
・JR総武線【両国駅】東口 徒歩5分
※両国駅から270m
むじなそばは、そのユニークな名前と美味しさから多くの人々に愛されてきました。
その歴史や名前の由来を知ることで、一層その魅力を感じることができます。
記事のポイントをまとめます。
むじなそばは甘辛い油揚げとカリカリの天かすが入ったそばの一種です。
名前はアナグマやハクビシンという意味の「ムジナ」から来ています。
油揚げを乗せたもの(キツネ)でもなければ、天かすだけを乗せたもの(タヌキ)でもないことから、「むじな」そばと呼ばれます。
起源は江戸時代から安政までの信州・小諸藩内で起きた衣食住の変化が記された文献にも記載されています。
地域によって「むじなそば」の名前や具材が違います。
甘辛い油揚げとサクサクの天かすが見事にマッチした一品で、そのオリジナルな組み合わせがそばの風味を際立たせます。
油揚げと天かすのコラボレーションが生む味わいは他のそば料理とは別格です。
普通のそば屋さんの1.5倍の量が提供されることから、食べ応えがあります。
各地で独自に発展してきたので、青森県や長野県など、地域によって味付けや盛り付けも異なってきます。
きつねそばの甘さとたぬきそばのカリカリ感が同時に楽しめるのが特徴で、その二重の美味しさが魅力です。
具材の量や種類を変えてアレンジするのもおすすめです。
地域毎にむじなそばの楽しみ方を調べるのも面白いです。
次回、そばを食べる機会があったらぜひむじなそばを試してみてください。